ストリーミングはほとんどのブラウザと
Developerアプリで視聴できます。
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初回起動時の印象の向上
アプリを開いた瞬間からユーザーの関心を引き、その後何度も利用してもらえるようにしましょう。魅力的な第一印象を与えるためのヒント、新規ユーザーにアプリの内容を教える方法、ユーザーに詳細情報の提供を求める際のベストプラクティスなどを紹介します。
リソース
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ダウンロード
引越し先のアパートを探している 最中であると想像してみてください しばらく探したところで よさそうな物件が見つかりました 値段も問題ありません 写真では自然光で明るく 職場にも近いです そこで あなたは時間を作って この物件を見にいくことにします
自転車で向かい 誰かにオートロックを解除してもらい 部屋の前に来ました ノックすると 大家さんが出てきました 中に入れる前に いくつか条件があると 言われます パスポート 出生証明書 そして直近の 給与明細書4枚を 見せるようにというのです それはちょっとありえないと 思いますよね あなたは内覧したい だけです まだ契約するつもりは ありませんし そもそも この人に自分の個人情報を開示して 大丈夫でしょうか
第一印象は それ次第で 次のチャンスがなくなることもあるので 重要です App Storeでは 何百万ものアプリにアクセスできます 誰かがあなたのアプリを インストールした場合 第一関門はクリアです すばらしいですね ただし ユーザーの気が変わって アプリが削除されるのを 防ぐことが大切です あなたが先ほどの物件をやめて 別のアパートを選んだのと同じです ですので 物事ははじめから ポジティブな第一印象で スタートさせましょう
さて あなたが旅行の計画を立てていて 友人からこの旅行アプリを 勧められたとします なかなかよさそうだと思い インストールしました 「開く」をタップして アプリを初めて起動すると
こんな画面が表示されます
見覚えはありませんか このアプリが 実際に何をするものなのか まだよくわからない状態で 登録を求められます 確かに友人に勧められた アプリで 何となく見当はつきますが 初めてアプリを開いたときに これが表示されると 先ほどのアパート物件の時のような 気持ちになります
諦めてアプリを削除し ほかのアプリを探す 可能性もあります
要塞のような外観を持つ この軍事基地を見てください 外側にいる人へのメッセージは 明確です 「中に入るな」です
サンフランシスコにある Apple Union Squareと 比較してください ストアのフロント部分がすべて 歩道に面しているため 通りすがりの人が気軽に立ち寄れます 立ち寄れるというのは重要です というのも ストア内を探索しながら iPhoneを手に取って 使ってみたり 新しいMacを試しに触ってみたり Apple Watchを試着したり できるからです いずれにも 支障となるものや 面倒なことはありません 初回起動時の体験は これと同じように面倒のないもので あるべきです アプリのアイコンを初めてタップしたときに オープンでインタラクティブな 体験を提供できれば ユーザーにとってポジティブな 第一印象を与えれられ アプリの継続的な利用につながります これから その実現方法を いくつか説明します
まず コンテンツでリードするための ヒントを紹介します
また 新規ユーザーに インタラクションを通して アプリの操作を学んでもらう 方法を説明します
そして 詳細な情報をあらかじめ 提供してもらう必要がある場合に 優れたユーザー体験を提供するための タイミングのヒントを紹介します ではまず コンテンツファースト のアプローチで いくつかの戦略を 考えてみましょう
この旅行アプリを 別の旅行アプリと 比較してみましょう これはJetsetterです Jetsetterを初めて開くと このようなすばらしいコンテンツが まず目に飛び込んできます 大きな美しい画像と 役立つ情報が満載です このフィードを 閲覧することもできますし 何か特定の情報を探している場合は すぐに検索できます
気になる旅行先があれば もっと詳しく知るため より多くの写真や詳細情報を確認できます
しかも このアプリを初めて 起動してから数秒で あなたはすでにプロ並みに 使いこなしています 魅力的なコンテンツによって 興味をかきたてられ このビーチでのんびり過ごすことを 夢見るようになったでしょう
旅行の予約をしてもよいと 思えたところで 初めて 登録が促されます
この時点で あなたはこのアプリが 何を提供するものなのかを理解しています 登録することで得られるメリットも わかっているはずです ですから このタイミングで 詳細な情報を求めるのは 適切だと言えます
まだ納得がいかないなら Jetsetterとほかの旅行アプリを 比較してみてください
私たちは この上段のバージョンを 経験したことがあるはずです より歓迎されていると感じるのは どちらでしょうか
常に魅力的なコンテンツでリードしましょう 最初からアプリの魅力をアピールし ユーザーがさらに詳しく知るために 自ら操作できるようにしましょう
さて 場合によっては 前もって少し説明しておくことが 役に立つこともあります 「場合によっては」と言ったのは これから紹介するヒントを 取り入れる前に 前もって説明する必要が あるかどうかを 慎重に検討してほしいからです 電話アプリを 見てみましょう
もし このアプリに 初回起動時のツールチップが あったらどうでしょう
少し度が過ぎて いますよね
このインターフェイスは一目瞭然で ユーザーは使い方を理解しています
できるだけ直感的で わかりやすい インターフェイスを設計するよう 努めてください 前もって説明する必要がまったくないのが 理想です では Lara Croft GOを 見てみましょう ここから 始まります オンボーディングも 説明もありません この臨場感あふれる世界に 引き込まれていきます あなたはゲームの中にいます とはいえ ゲームをプレイする方法を まず学ぶ必要があります そこで 最初の2つのレベルは 基本的なことを紹介するために 設計されています
このシーンでは 直線しかなくて Laraは動けるように見えます コントロールの表示はないので 画面上でスワイプして みます すると案の定 Laraはスワイプした方向に 動き出します
壁を登ったり降りたりできることも すぐにわかります こうやって ゲームの操作方法を 覚えていきます
さて 前方に光るタイルがあり これは 目を引きますね ここでの操作オプションは あまりないので とにかく進んでみましょう はい レベル1 クリアです 今のはもちろんかなり簡単なものですが こうやって ゲームを プレイしながら 基本的な操作を 学んでいきます
さて ここからレベル2です 道が寸断されて いるようなので そのスイッチを試してみましょう
なるほど ギャップが埋まり 通れるようになりました このゲームの仕組みの 重要な部分が また1つ わかりましたね もちろん ここから先は もっと複雑になりますが ここまでで 体験に 手順の説明を織り込めることが おわかりいただけたと思います 繰り返しますが このゲームには オンボーディングもなければ ツールチップやハンドジェスチャーも ありません Lara Croft GOを 初めてプレイするときに 障壁はないのです このアプローチは ゲームだけでなく あらゆる種類のアプリで有効です これはStreaksです 新しい習慣を身につけるための シンプルなアプリです 私の場合 お察しの通り フランス語を勉強しているので 毎日練習する習慣を つけようと思っています このアプリが役立ちそうです
このアプリでは タスクが完了すると 円が完成します それで 最初の起動体験では アプリの紹介を進めながら 円を完成させるように誘導することで スマートにそのことを 伝えているのです
そして 次に表示されるのは 早速 最初の習慣を作る画面です 前もって少し説明が必要な アプリの場合 このようにインタラクティブで すぐに飛び込める感覚を 与えるものであれば 説得力が増すでしょう
インタラクティブな体験を通して 学習してもらいます さて ユーザーがつまずきやすい もうひとつの問題は 許可のリクエストです 初めてアプリを開くと ありとあらゆる許可を 求められます 皆さんも経験があると 思います まるで 先ほどの 大家さんのようです この問題を解決するためのヒントを いくつか紹介しましょう
これはStravaです
Stravaでは iPhoneを使って 屋外のランニングやサイクリングを 記録できます 最終的には 位置情報 カメラ コンテキスト さらには HealthKitデータへのアクセスを 要求されますが これらすべてを すぐに要求するわけではありません 代わりに Stravaは必要に応じて リクエストを行います
たとえば 位置情報を共有するよう 促されるのは Stravaで初めてサイクリングに 行こうとするときです 下部にある「記録」ボタンを 押すと そこからサイクリングが始まります
準備万端です
できました サイクリングが始まり しばらくしたら 終わります 今回は短時間のサイクリングに しておきましょう
サイクリングを完了し 「保存」をタップします
保存する際 写真などの詳細を追加する オプションがあります
「写真を追加」をタップして初めて フォトライブラリへのアクセス許可を 促されます これもまた 適切な文脈で許可を求めている すばらしい例です これにより すぐにメリットがわかり 追加の説明も必要ありません
連絡先で Stravaの友達を探す場合も 同じです
このアプリは その都度 必要な情報に限定して 許可をリクエストします そのため アプリの操作と個人情報の 両方を管理できることをユーザーに 実感してもらえます
世の中には 何らかの許可がないと 価値を提供できないアプリも あります これはTransitです このアプリは 現在地から近い順に バスや電車の発車時刻を 表示してくれます 私はサンフランシスコに住んでいますが 移動にはいつもこれを 使っています
当然 位置情報がなければ このデータは提供できません そのため 初めてアプリを起動すると 位置情報を共有するよう 促されます 「許可」をタップすると すぐに地図が拡大され 近くの路線と出発時刻の リストが表示されます それで Transitでは この情報と引き換えに 価値を提供していることが すぐにわかります
ですから 個人情報を提供してもらう前に その価値を理解してもらうことが 大切です
ユーザーが許可してくれたら そのデータで提供できる メリットをアピールして その結果がわかるようにします 必要なときに必要な許可だけを リクエストするのです
これらのヒントに従えば きっとすばらしい第一印象を 与えることができるでしょう ご視聴ありがとうございました
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