Mac Catalystに関する新機能

どうも　WWDCへようこそ “Mac Catalystに関する新機能” 新しいMac Catalystを紹介します ジェイソン･ビーバーです 後ほど同僚も紹介します Mac Catalystを使えば― iOSアプリケーションを Mac用にできます macOS Catalinaで登場した この技術は― iPadアプリケーションを Mac向けに変えるために使われます より大きなディスプレイで表示でき ツールバーやメニューも追加できます 自動的にMac用に変わったかのように― 自然にMacになじみます macOS Big Surでは― 改良されたMac Catalystを ご利用いただけます これまでより簡単に アプリケーションを移行でき Macで快適に使えるでしょう 今までアプリケーション移行時に 開発者が苦労していたのは― iOSのフレームワークが 使えなかったことでした その点を改良し Mac OSとの互換性を高めるため― Mac Catalystに 多くのiOSフレームワークを追加しました さらなる利便性を考え Mac OS以外のフレームワークも入れました これでコンパイルする時に コードを除外しなくて済みます 例えば ARKitを使用したアプリケーションは 以前はフレームワークを 取り除く必要がありました Mac OS用に構築する時に ARKitのシンボルを引用しないためです

今 macOS Big Sur向けにするならば― iOSコードはARをサポートしない iOSデバイス上と同様に機能します ARKitにリンクし ランタイムチェックを使い AR機能を有効にするか決定します もちろん これはmacOS SDKで利用可能な 他のフレームワークにも適用されます 次に新しいAPIについて話しましょう 最近 iOSの物理キーボードのイベントを 処理するサポートを追加しました macOS Catalinaの 最新のアップデートで入手可能です これはrespondersに pressesBeganと― pressesEndedを実装することで アプリケーションに加えられます ゲームでMulti-Touchに 代わるものとして有用です 詳しくは“Support Hardware Keyboards in your Apps”でお伝えします 加えてtvOSのfocus engineが Mac Catalystで利用可能です これでフォーカス･グループ識別名を viewに設定でき― フォーカスが変わった際 UIのアップデートができます カスタマイズ方法の詳細は 技術文書をご覧ください

UICollectionViewとUITableViewによって 選択はkeyboard focusに従います 例えばユーザーはセルやサイドバーの間の移動に 矢印キーを使うことができます 詳細ビューの テーブルやコレクションでは ハイライトで操作します この場合 Enterやスペースで 選択が実行されます selectionFollowsFocusを変更すれば このデフォルトは無効です UISceneActivationRequestOptionsと CollectionJoinBehaviorで― ウィンドウの作成を指定できます CollectionJoinBehaviorを 指定することで― 新しいタブにするか 新しい最上位ウィンドウにするか管理できます Catalinaのアップデートで― Mac Catalystの NSCursorが公開されました フルスクリーンでのビデオ再生時などに カーソルを隠せます またカーソルのイメージも変えられます これらが入手可能なイメージです アプリケーションで イメージを使うことによって― ユーザーが理解しやすくなります UIKitはColorWellと ColorPickerViewControllerを含みます Mac Catalystでは― これが自動的に 標準のcolor pickerを起動します UIDatePickerは AppKit供給のDatePickerを使い Mac上での快適性を高めています UIButtonはプルダウンメニュー起動を サポートしています macOS Big Sur上では 通常のMacのプルダウンメニューです 詳しくは“UIKit Menus, Pickers, and Controls”をご覧ください シートは別個のNSWindowで表示されます サイズは変更可能ですが― modalViewControllerの preferredContentSizeをデフォルトとします Auto Layoutを使うことで 最適なサイズになります ポップアップ表示は NSPopoverで表示されます 表示中のビューコントローラウィンドウの 外側に拡張するものです そして ついにUISplitViewControllerは ３つの列をサポートしました 主要な列はサイドバーです サイドバーはCatalinaのMac Catalystでも サポートされていましたが― Big Surでは さらにMac向けになりました macOS Big Surで― UIKitとAppKitは 完全にSF Symbolsをサポートしました システム･アプリケーションで 多く利用されているものです SF SymbolsはSan Franciscoフォントと シームレスに統合し シンボルは自動的に どんなテキストとも垂直整列します SF Symbolsを採用することで iOSやmacOSで作業が快適になります Podcastでは 様々なサイズに対応できるように― サイドバーにSF Symbolsを使っています それぞれのイメージ･アセットを 含める必要はありません 次に同僚のブライセンが その他の変更点を説明します ありがとう　ジェイソン Core Darwinのブライセンです Mac Catalystの新機能を もう少し紹介します まずはUIを最適化する新しい方法です Optimized for Macは新モードです Macでより快適にアプリケーションを 使用できるようになります デフォルトのサイズが 77％から100％に変わります テキストと画像がより鮮明になり レイアウトが乱れる心配もありません この変化はテキストでよく分かります 例えば この“tarte”です デフォルトサイズの拡大で 鮮明になりました iPadでのサイズ Macに最適化 アプリケーションの メトリックや挙動を― Macに合わせて変更可能になりました チェックボックスなどに アクセスするAPIが― Catalyst対応アプリケーションに 追加されました Mac Catalystの最大の新機能です “Optimizing Catalyst UI for the Mac Idiom”で― アプリケーションへの 適用方法を説明します 次はSwiftUIです SwiftUIでコードを書いた場合 Catalystは不要です SwiftUIとUIKitを 一緒に使用した場合― 同じコードが Catalystでも動作します SwiftUIの新機能は Catalystと連動しています 例を見てみましょう SwiftUIのコマンドは Catalyst対応アプリケーションにも有効 “メインメニュー”などの Macの特徴と統合されます

新しいツールバーのサポートも Catalystと同様です semantic placementを使うと― ツールバーのアイテムが 自動的に配置されます 作業は これだけです SwiftUIはMacへの最適化に 効果を発揮します 詳しくは“Optimizing Catalyst UI for the Mac Idiom”をご覧ください SwiftUIを使った UIKitのアプリケーションの一部は Catalystでも動作し続けます 詳しくは“What's New in SwiftUI”を ご覧ください 次に見るのは― Application Lifecycleです UIKitのApplication Lifecycleは アプリケーションの使用状況を 確認しています これはBig Surで大きく変化します ご存じのとおり iPadとMacでは― 前画面にあるアプリケーションが アクティブです iPadでアプリケーションを 切り替えると― 前画面でインアクティブになってから 背景に移動します Macではアプリケーションを終了すると 停止します ステータスが変化したとします デリゲートのコールと通知と― そこからの順序はiPadと同じです さらに詳しく知りたい場合は 昨年の“Taking iPad Apps for the Mac to the Next Level”をご覧ください ステータス変化の過程は iPadもMacも同じです しかし変化のタイミングが違います それを近づけることができます 背景へ移動する場合のシナリオを 多数 追加しました 実行中と認識される時もです マルチウィンドウの場合は― 全体のステータスは 各シーンのステータスによって違います シーンごとに 状態を処理したいですよね ユーザーが シーンを含んだウィンドウが― アクティブだと認識しない時 背景に移動します 例えばウィンドウが最小化した時や ウィンドウがあるスペースが 見えなくなる時 アプリケーションが隠れ シーンが背景に移動します １つでもウィンドウが 前画面にあると― アプリケーション全体が前画面に移動 メニューバーに表示がある時もです アプリケーションが 背景に移動しないのは― アクティブスペースで メニューバーに表示されている時 またはウィンドウが閉じている時 CatalystのApplication Lifecycleは iOSに近くなり― ユーザーの望む挙動を 得やすくなりました ゲームのアプリケーションで説明します ユーザーの操作頻度によって― 背景にある時に ゲームを待機させるか決めたいでしょう iPadと同じ挙動が欲しいですよね しかしMacに最適の挙動を考えましょう Catalystのアプリケーションは App Napの効果を得る一方で 待機中の効果は得ていません 背景にある時もです Catalystの新しい拡張機能を見ましょう 写真編集の拡張機能が利用可能です この拡張機能をMacに適用します 拡張機能のlifecycleはiOSに似ています “実行”“待機”“停止” よい例は待機中です 拡張機能が停止というより 待機中でも― 必要な時にすぐ再開できます iOSのようなメモリの制限と圧縮を Macに加えました メモリの圧縮中でも 拡張機能は思いどおりに動作します つまり より多くのiOSの拡張機能は macOSで思いどおりに すぐに動作します 特別な作業は必要なく― Catalystの拡張機能に 自動的に適用されます WidgetKit iPad widgetsで Macのウィジェットを作れます Catalystに適用すれば― Macのウィジェットと 同じようになります “Getting Started with WidgetKit”で iOSとCatalystのためのWidgetKitの ウィジェットの作り方を学べます ユニバーサル購入を見ていきましょう CatalystでiPad用から Mac用アプリケーションを作れば 既存のiOSユーザーは 買い直す必要がなくなります アプリケーションの機能と App Storeのメタデータを― １つのところで一貫して管理できます ユニバーサル購入を利用すれば すべてのプラットフォームで アプリケーションにアクセス可能です Catalystの新アプリケーションには デフォルトで有効ですが― 無効にもできます それにはUse iOS Bundle Identifierの チェックを外します Mac Catalyst以外のアプリケーション Catalina Catalystのアプリケーション iOSのアプリケーション これらに対応させる場合は 関連ドキュメントを参照してください 次は新しいmacOSの見た目に関連した Mac Catalystです 新しいMacのUIの多くは― Catalystのアプリケーション作りに 役立ちます ほとんどは自動的に対応します この新しいUIの利用の仕方を 見ていきましょう 新機能はツールバーのスタイルです アプリケーションに合った ツールバーの見た目が手に入ります UITitlebarToolbarStylesを使います “統一”“縮小”“拡大”“設定変更” UITitlebarではウィンドウごとに― ツールバーを変えられます Macの新しいツールバーの スタイルについては― “Adopting the New Look of macOS”を ご覧ください 次はセパレータを見ましょう ツールバーの要素の配置を助けます ツールバーの要素を― 違う場所に置きたいとします UIKitがセパレータの識別子を提供します この識別子をツールバーに加えます 仕切りで区切られたゾーンが 自動的に作られます 例えばメッセージを作成するアイコンは サイドバーにあります sidebar separatorは サイドバーからの移動を示します それから“宛先”が左寄せで表示されます flexible space sidebarは 行ぞろえの変化を示します “詳細”のアイコンは画面の右上です このツールバーのレイアウトのコードは 簡単に理解できます toolbarDefaultItemIdentifiersに セパレータの識別子を加えます これで自動的にレイアウトされます 次はアクセントカラーです 色選択などで使うブランドカラーを 指定できるようになりました この色はiPadとMacの両方で使えます Assets Catalogで作った色を― アクセントカラーに設定します UIKitはこの色を インターフェイスのハイライトに使います

application-wide colorにしましょう アプリケーションの デフォルトカラーになります UIの特定の部分の色変更も可能です

次はサイドバーです ビルトインの機能が増え より柔軟になりました 例えばドラッグによる並べ替えです collection viewを使えば― ユーザーはドラッグで並べ替えができます コードは自動的に書かれます collection viewの使用を薦めています List Layoutなら適用は簡単です 新しいフレームワークとAPIが サポートされ― より多くのiOSのコードが macOSで使えます SwiftUIを使えば すばらしい効果が発揮されます コードの選択も広がります

改善や拡張を行ったおかげで Catalystのアプリケーションは iPad用と同様に動きます ユニバーサル購入では― アプリケーションの発見や 使用可能がより簡単に Big SurでのUIの改善点をすべて― Catalystのアプリケーションに 自動で適用します 我々が行った改善が どんな効果をもたらすか楽しみです ご視聴ありがとうございました