Appアナリティクスのベンチマークについて

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Mahesh Molakalapalliです App StoreとAppアナリティクスチームで エンジニアリングマネージャーを務めています Appアナリティクスの目標は Appの豊富な洞察を提供し お客様のビジネスの 成長を支援することです 本日は Appベンチマーキングという これまで以上に 優れたインサイトを 得ることができる 新機能をご紹介します まず ベンチマークの 概要から説明します 次に ベンチマークデータの 指標について説明します 次に すべてのAppの プライバシーを保護しながら どうベンチマークを 作成するかを紹介します 最後に ベンチマークから 得られたインサイトを どう行動につなげるかを 紹介します では始めましょう すでにAppアナリティクスを利用している 方も多いのではないでしょうか このツールでは Appの獲得 利用 マネタイズに関する データをお客様と共有します 例えば Mountain Climber というAppの開発者で サブスクリプションを提供する 旅行Appを開発しているとしましょう 概要ページではAppの 成績が時系列で表示され 主要なパフォーマンス指標で 認知からコンバージョン リテンションまで 顧客サイクルの各段階結果を 確認することが可能です Appの成長を 重視しているため Appの ビジネス優先度のトップが コンバージョン率の 向上だったとします データを見ると 過去90日間で5.5％増と 着実に改善しています しかし不明なのは 努力を 続けることでどれくらい 改善の可能性があるか ということです もっと成長する 機会があるのか それとも別のところに 注力すべきなのか？ そこで登場するのが 同業他社のベンチマークです プライバシーに配慮した形で 自社Appと類似Appの パフォーマンスについて学び それらと比較して自社がどの様な パフォーマンスかを 確認することができます Mountain Climber App もそうですが 右側のAppは すべて旅行Appで サブスクリプション ビジネスモデルです このグループと比較して 自社のAppを見てみましょう

類似Appを コンバージョン率の低いものから 高いものへと左から右へ 並べているのがわかります では自社のAppは 他と比較してどうでしょう？ コンバージョン率は 時間と共にに向上していますが 同業他社の中では まだ下位に位置しています 改善の余地は十分にあります ベンチマークは 同業他社の個々のAppの パフォーマンスを明かさず このような洞察を提供します 各Appのパフォーマンスが 明らかにならないよう 集計で意味のある結果を 提供するのに十分な App数で行っています また 相対的な ポジションを示すために 同業他社の25％ 50％ 75％といった 分布状況を示しています

同業他社との相対的な パフォーマンスを確認し 成長の機会があるのか それともすでに 競合に勝っているのかを 理解することができます ピアグループ ベンチマーキングとは何か なぜそれが重要なのか が分かったところで この機能で使用できる 指標について説明します ベンチマークの目的の1つは Appが顧客ライフサイクルで どのようなパフォーマンスを 発揮しているか把握することです そのため 獲得 利用 マネタイズ 指標のベンチマークを 提供していく予定です 獲得活動を測定するために コンバージョン率の ベンチマークを提供します コンバージョン率は App StoreでAppを見た人が どの頻度でダウンロードするか 理解するのに役立ちます コンバージョン率が 高ければ高いほど 効率的に顧客を 獲得していることになります

使用状況を測定するために 1日目 7日目 28日目の リテンションを 確認することができます リテンションはダウンロード から1日 7日 28日後に 何パーセントの人が Appに戻ってきたかを 把握することができ Appが顧客にとって どれだけ魅力的かを示す 良い指標になります

自社のクラッシュ率が 同業他社と比較してどうかも 確認することができます Appが通常よりも 頻繁にクラッシュしやすい場合 エンゲージメントやマネタイズの 指標に悪影響を及ぼすため できるだけ低く 抑えるとよいでしょう

最後に マネタイズ戦略を 評価するために 有料ユーザあたりの平均売上高の ベンチマークを確認できます これにより 同業者がそれぞれの 有料顧客からどれだけのお金を 得ているかを 知ることができ 自社との比較を することができるのです どのような指標を見ることが できるかわかったところで 関連性とプライバシー について説明します この機能の開発を通じて 顧客とそのビジネスに 関連性の高いピアグループを作り 同時にそのグループ内の 各Appの プライバシーを 保護するように努めました これにより個々のAppの パフォーマンスを明らかにすることなく お客様に役立つ洞察を提供する という目標を達成できます どのようなAppを App Storeで提供する場合も 同業他社を関連性のあるものにする 方法を2つの例を挙げて説明します App Storeカテゴリなど App Storeで持っている いくつかの属性を使用して ピアグループを作成します 例えば 旅行カテゴリに Appを分類した場合 同じく 旅行カテゴリに分類した 他のAppと グループ化します 次に Appがストア上でどう マネタイズしているかも見ます 例えば 無料 フリーミアム 有料 ペイドミウム サブスクリプション制などです ビジネスモデルが違うAppは ユーザ行動への期待値も違い 関連するピアグループを 作成する上でも 非常に重要な要素です ピアグループの作成に 使用する各属性は Appとそのピアグループの 間で意味のある経時比較が できることを確認するために テストされています 次に プライバシーに ついてです Appleは 良い製品を作る一方 優れたプライバシーを確保する 重要な経験を持っており その経験を ここで生かしたのです プライバシーに関する 目標を達成するために 私たちは差分プライバシー という技術を使用しています 集約されたデータが役立つ と同時にプライバシーの確保が できることを保証する ゴールドスタンダードです 同業者グループ全体の コンバージョン率を計算する際 同業者グループに 関して共有する 各データポイントに 少量のノイズを追加しています ピアグループに十分な数の Appが含まれることを確認し 特定のAppが ピアグループに含まれるか 含まれないかを わからない様にしています これは データに加えられる ノイズがグループの正確な構成を 不明瞭にするほど 大きいためですが 全体としては ピアグループに関する 有益な情報を 提供することができます これは 自社のAppと ピアグループ内の他Appの プライバシーを 保護する為です 最後に この情報をもとに 他のツールを使ってどう 行動を起こせるか を見てみましょう

App Storeでは 顧客の ライフサイクル全般で パフォーマンスを最適化し 向上させることができる 開発者向けの 機能を多数提供しています 例えば 良いコンバージョン率を 実現するためには App Storeのプロダクトページが 優れている必要があり App Storeはそのための ツールを提供しています プロダクトページの最適化では さまざまなAppアイコン スクリーンショット Appプレビューをテストし どの組み合わせが最も効果的か 見極めることができます カスタムプロダクトページでは 全顧客に対し1つのプロダクトページを 用意するのではなく 顧客ごとに特定の 興味に焦点を当てた 独自のプロダクトページを 作成することができます これら機能は コンバージョン率を 高めるのに役立ちます 利用指標を向上させるために App内イベントや Appクリップを活用できます App内イベントとは ゲーム大会や新作映画の初公開 ライブ配信など Appやゲームの中で タイムリーに行うイベントで App Storeで 紹介することにより 新規顧客獲得や既存顧客の 再エンゲージメントを図れます また App Clipは お客様がAppから 素早くタスクを 完了できるように 関連する公共の場所で 発見可能なAppの一部です 例えば レストランで テイクアウトを注文するとき スクータをレンタルするとき 新しいスマート家電を初めて セットアップするとき 人々はApp Clipを起動し 簡単にタスクを 開始終了ができます そして最後に マネタイズ向上のため ユーザが自分の好みや 支払いたい金額に応じて 体験を カスタマイズできるよう さまざまな価格帯を 試してみるのもよいでしょう または プロモーション用のApp内課金を 促進し Appダウンロード前に App Storeで 直接販売されている商品を 閲覧できるように することも可能です 結論 ピアグループベンチマークを 他のApp Storeツールと合わせ Appが最も 必要とする領域で 有意義な進歩を 遂げることができます 詳細は developer.apple.com/app-store でご確認ください 本日ご覧いただいた内容を 簡単にまとめてみました ピアグループ ベンチマーキングは App Storeの成績を ストア上の類似Appと 比較ができる 優秀なツールです 私たちは 個々のAppの 情報を明らかにすることなく 適切なインサイト提供のため 差分プライバシーを使用して ピアグループベンチマークを 設計しました ピアグループベンチマークを App Storeの 他の開発者向け機能と 組み合わせて使うことで App StoreでのApp成績の 向上が可能になります ピアグループベンチマークの利用は 来年早々から開始予定です ありがとうございました