macOS 27の最新情報
主な最新のテクノロジーと機能について詳しく解説します。
Foundation Modelフレームワーク
Foundation ModelフレームワークはネイティブのSwift APIで、Apple Intelligenceを動かすのと同じオンデバイスモデルに直接アクセスできます。 Apple Foundation Modelのほか、ClaudeやGeminiといったクラウドモデル、またはLanguage Modelプロトコルに準拠したその他のプロバイダなど、あらゆる言語モデルを利用できるようになりました。
マルチモーダルプロンプトによりテキストと画像を組み合わせて渡せるため、アプリがビジュアルコンテンツを推論できます。また、OCRやバーコードリーダーなどVisionフレームワークのツールをモデルから直接呼び出すことも可能で、すべてオンデバイスで処理されます。 Dynamic Profilesによりモデル、ツール、インストラクションをその場で切り替えられるため、継続セッション内でアプリの動作を柔軟に変更できます。
App Store Small Business Programに登録していて、アプリのApp Store累計初回ダウンロード数が200万件未満の場合、プライベートクラウドコンピューティング上で動作する次世代Apple Foundation ModelにクラウドAPIコストなしでアクセスできます。 また、新しいEvaluationsフレームワークを使えば、ユニットテストだけでは対応しにくい動的な条件下でもAI機能が正しく動作するかを検証できます。
Foundation Modelフレームワークの新機能
Foundation Modelフレームワークによる、エージェントを活用したアプリ体験の構築
プライベートクラウドコンピューティングによるApple Foundation Modelの活用
Foundation ModelフレームワークへのLLMプロバイダーの導入
Instrumentsによる、エージェントを活用したアプリ体験のデバッグとプロファイリング
fm CLIとPython SDKによるAI活用型スクリプトの作成
Evaluationsを活用した山登り法によるプロンプトの改善
Evaluationsフレームワークについて
エージェント型アプリに対する信頼性の高い評価プロセスの確立
App Intentフレームワーク
App Intentフレームワークにより、Siriはアプリにおけるユーザーのより多彩なアクションに対応できるようになりました。自然言語でリクエストして、コンテンツやアクションにアクセスできます。
エンティティスキーマによってアプリのコンテンツをSpotlightのセマンティックインデックスに関連付けることで、Siriはコンテンツを提供するとともに帰属情報をアプリに返せるようになります。 インテントスキーマを使うことで、ユーザーはそのコンテンツに対するアクションを自然な方法で行えるようになります。Siriの言語理解は進化または拡張し、新たに対応する言語や地域の方言を理解できるようになるので、特定のフレーズを定義したりコードを変更したりする必要はありません。
新しいView Annotations APIを使ってアプリのビューをエンティティにマッピングすることで、ユーザーは画面上のアイテムを音声で参照したり、操作したりできます。 また、App Intents Testingフレームワークでは、UI自動化を使わずに、実際のシステム経路を通じて連係全体を検証できるため、問題を早期に発見してアプリを不安なくリリースできます。
Core AI
Core AIは、Appleシリコン専用に設計されたOS組み込みの新しいフレームワークです。サポートのツールとテクノロジーも充実しており、デベロッパ自身のモデルをデバイス上で実行できるようにする上で最良の方法と言えます。 最先端のメモリセーフなSwift APIを使用することで、AIモデルの読み込み、特化、実行を完全にデバイス上で行えます。ユーザーデータのプライバシーを保護し、アプリの応答性を確保できるとともに、サーバへの依存を解消でき、トークンのコストもかかりません。 モデルは実行するハードウェアに合わせて自動で特化され、事前コンパイルに対応しているため読み込みも高速です。 推論メモリのきめ細かなコントロール、ゼロコピーのデータパス、ステートフルな実行により、コンパクトなVisionモデルから大規模な生成AIまでに至るあらゆるモデルを、すべてのAppleプラットフォーム上で実行するために必要なパフォーマンスを実現しています。
プラットフォームの改善
SwiftUI、UIKit、WidgetKitにわたり、アプリの外観を洗練させ、スムーズに動作するようにするための新しいツールが追加されました。 フレッシュになったマテリアル、より洗練されたタイポグラフィ、タブバーとナビゲーションバーのアップデートにより、各種のAppleプラットフォームをまたいで統一感を生みつつ、アプリの個性も維持できます。 SwiftUIでは、ディスクへの直接アクセスにより高パフォーマンスなドキュメントベースのアプリを構築できるようになりました。また、リストやグリッドでのコンテンツの並べ替えが可能になったほか、コンテンツを事前取得するサブビューの遅延読み込みによりスクロールがスムーズになります。 UIKitにはiPhoneミラーリングに適応する新しいレイアウトが追加され、ウィジェットではApp Intentとダイナミックスタイリングによるカスタマイズが可能になりました。
ゲームとメディア
Game Porting Toolkit 4にオープンソースのエージェントコーディングのスキルが導入されたことで、ポーティングプロセスのあらゆる段階にMetalとApple向けのゲーム開発のベストプラクティスを取り入れて、Appleプラットフォームでのゲームのリリースを高速化できます。 オーディオやメディアの再生を利用するアプリでは、Music Understandingフレームワークを使用すれば、デバイス上で6つの要素についてオーディオを解析できます。 NowPlayingフレームワークでは、アプリでのオーディオ再生をロック画面、コントロールセンター、Dynamic Island、CarPlayに接続できます。 また、Core Image RAW処理のためのAPIのバージョン9は、画像のシャープネス改善とカラーのより詳細な定義を可能にして、画質の大幅な向上を実現します。
Safari用WebKit
Safari 27用WebKitは、ブラウザエンジンに関する1,000を超える改善を反映しており、Webプラットフォームの新機能も追加されています。 グリッドレーンとカスタマイズ可能な選択によってレイアウトとフォームの制御の可能性が広がります。また、HTMLの<model>要素とイマーシブ環境を利用することで、空間コンテンツとイマーシブコンテンツをWebにネイティブ実装できます。
Safari向けのWeb Extensionの構築が簡単になりました。Macを使わずに、Xcode CloudでExtensionを構築しテストする方法をご確認ください。
Spatial Previewフレームワーク
ワークスペースを変革するMac仮想ディスプレイを使用すると、どこにいるかに関わらず、大型のプライベートなポータブルディスプレイを使ってMacで作業できるようになります。 今年、この機能は、新しいmacOS Spatial Previewフレームワークによっていっそう強化され、Apple Vision Pro上の空間コンテンツをMacから直接プレビューし、SharePlayを通じてほかのユーザーと共同で編集できるようになりました。
Spatial PreviewフレームワークはMacアプリをvisionOS上のクイックルックに接続します。そのためユーザーは、Apple Vision ProのライブUSD編集を使用して、空間写真、Apple Immersive Video、3Dコンテンツを即座にプレビューし、アップデートできます。 注釈を使用すると、3Dシーン内を自由に移動する、コンテンツの配置を見直す、ライティングやマテリアルのオーバーライドを調整する、フィードバックを共有するといった作業をすべて空間環境内で行えます。
リソース
アプリやゲームの構築にXcode 27(ベータ版)を使用することで、macOSの最新機能を活用できます。 更新されたドキュメントを読み、WWDC26で紹介された新しいテクノロジーのサンプルコードをお試しください。