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見つけやすいデザイン
インタラクティブで記憶に残る体験を作って人々をAppに引き込む方法を紹介します。ここでは、見つけやすいデザインの手法を紹介して、一目でAppの可能性を把握できる、探索可能で楽しいインターフェイスを作る方法を確認します。また、この手法を応用してコンテンツをパーソナライズして、Appを簡単にカスタマイズする方法も紹介します。
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こんにちは プロトタイピング チームのデザイナー ジアバオ・リーです 後には私の同僚の ミレーン・ドライヤーも 加わります ユーザーが見つけやすい インターフェイスの デザインについて お話しできて とても光栄です あなたのAppには素晴らしい機能が 満載です でも中にはあまり目立たず 人に知られていない 機能もあります そこで今日は Appの機能を ユーザーに知ってもらえる 方法を紹介します 伝わるインターフェイスとは ユーザーが画面を見て それに触って操作する前に どうやったら何ができるのか すぐわかるものです 例を見ながら あなたのAppを より 伝わりやすいものに する方法を確認しましょう この数年間 私達のチームでは 最高のトーストを探す Appを手掛けてきました 今年からは トースト創作も対象にしました Toastyと名付けたこのAppでは トーストのスマートレシピを作成できます 厳選されたトーストの レシピの中から選択したり 友達が作った豪華なトーストを チェックしたりできます 目の前のトーストの写真を撮って レシピを作成することもできます どうすればこれらの機能を 知ってもらえるでしょうか オンボーディングのチュートリアルで 一つずつ確認してみましょう 様々なトーストの閲覧方法 そして写真からレシピを 作成する方法を紹介します それ以外にも Toasty内で写真を撮って ベストの結果を得るヒントを紹介しましょう でも正直に言うと オンボーディングの画面は 私は大抵スキップします 私自身が読まない オンボーディングの情報を 他人だったら尚更 読まないですね ToastyのAppを開いた時 オンボーディングの画面は 美味しそうなトーストに たどり着くまでの 障害物に過ぎません 忍耐強い人が画面を読んでくれたとしても すべて覚えられるでしょうか? ここで必要なのは細かいチュートリアルではなく 操作しながら学べるインターフェイスです やりながら覚えることは 手順を読むより ずっと楽しく効率的だからです そこでAppの機能を知ってもらうための 5原則を紹介します まずは機能のランク付けです これでもっとも重要な機能を まず理解してもらいます 2つ目に ユーザーに 馴染み深い言葉や記号を使い 視覚的に理解してもらいます 3つ目にジェスチャで ナビゲーションの流れを 示唆しましょう 4つ目にユーザーの動作に基づく コンテンツのグループ化 5つ目にパーソナライズされたコンテンツに コントロール感を与えること これらは基本的なことであり 実際とてもベーシックです あまりにも基本的なので 見過ごしてしまいがちです でも中には ちょっとした ニュアンスもあって その違いを意識する価値があります Appについての第一印象を与える チャンスは一度しかないからです なので まずは重要な機能を優先します ピクセルはすべて平等 というわけではありません それは機能に関しても同じことが言えます Appの主要な機能は すぐにユーザーの目に留まるべきです それ以外の機能にたどり着くには 少しナビゲーションが 必要でもいいということです Toastyをデザインした時 Appに重要な機能を すべて書き出してリストにしました 機能が沢山あったので 一つの画面には 収めきれませんでした 機能の重要性に応じて 優先順位を付けることで 一つの画面に全て詰め込む 必要がなくなります そして機能のリストを 重要度の順に並べました レシピの閲覧と 自分のレシピの表示は ユーザーにとって欠かせません 設定と会社情報は 重要性が低いですね Appのユーザーが デベロッパについて 知りたいと思うのは バグの報告や改善提案が ある場合くらいで それ以外では Appでしたいことのトップ3には 含まれません Appをデザインする時は ユーザーの観点から見て 何が重要かを考えましょう いいですね! 10の主要機能に絞り込みました ユーザーはクリーンなインターフェイスを好みます なので必須でない機能は すべてメニュー内に組み込みましょう すっきりとシンプルになります このアイコンを見たことがありますか? ハンバーガーメニューと呼ばれています インターフェイスのユーザーテストで 分かったことがあります ハンバーガーメニューが 閉じられている時 ユーザーは中に何があるか 分からないということです 3本の線では そこから アクセスできる機能について 何も伝わりません なので その代わりタブによる ナビゲーションシステムを 使うことにしました これはAppの下部分に表示され セクション間を楽に 行き来することができます Appの最も重要な機能が すぐに分かるので この方がいいと思います
インターフェイスが余りにも ミニマリスト過ぎると ユーザーは使い方が分からず 使いやすさやシンプルさが 逆に損ねられます ミニマリストに見せようとして 要素を隠してしまうと 機能にたどり着けないという リスクが高まります お気に入りの機能さえ 忘れてしまうかもしれません また一方で どの機能も同じくらい重要なので 6つのタブボタンを使って一か所に 詰め込んだらどうなるでしょう? タブが多すぎると 各タブをタップする 場所が狭まり Appが複雑になりすぎて 情報を探すのが 難しくなります 誰にもそんな経験が あるのではないでしょうか 人によっては 最初にすべてを見せることが 大切だと思ったり すっきりさせるためにすべてを隠したいと 思う人もいます どちらがいいとは言い切れません 優先順位を決めるには 難しい決断が迫られます バランスが大切です 特定の機能を Appの前面や中心に置く理由は何でしょうか その機能がAppの主要部分だから? あるいは一番多く使われる 機能だからでしょうか? Toastyの最もユニークな点は トーストレシピの閲覧と 自分のレシピの閲覧 そして写真を撮って レシピを作成することです ユーザーが最も使う機能は トーストの閲覧と レシピを集めることです 私達はこれらの機能を 2つの画面に分けました そして「あなたのトースト」 と「レシピ」と名づけました この画面は最も目立ち アクセスしやすい タブバーに配置しました そして 予想される使用頻度に基づいて 画面上での人間工学的な 観点からも考慮しました 写真撮影はレシピページから レシピを作成するためです これは重要な機能です なので他の機能よりも 目立つボタンを 上部に付けました 検索バーも上部につけて アクセスしやすくしました 親指から遠くなりますが 問題ではないと思っています というのも行動としては タブバーの操作に比べると 使用頻度は低いと 判断したからです リストの残りの機能は ユーザーの設定に関連するので 上部のプロフィール アイコンに収めました ユーザー設定は頻繁には変更しないので 必要なタップが1回増えても構いません このセクションを要約すると 重要な機能に優先順位を付けること 必須な機能は見えやすい場所に配置すること その他の操作やナビゲーションを 視覚的に見つけてもらいやすくすること つまり視覚的な要素でユーザーを特定の コンテンツや情報へと導くことです この要素を 検討する上で 対象のユーザー層を 知ることから始めます どこまでを明示して どこまでユーザーが推測できるのか 理解する上で鍵となるからです まずは誰のための商品か を考えましょう Toastyはトースト好きの 人のための商品です プロのシェフではない かもしれませんが レシピを使って独自のトーストを作りたい そんな人たちのための商品です 一般の人を対象としたAppで プロ用のツールではありません なのでこのAppを使うために 時間や労力を要するべきではありません つまりユーザーは詳細な手順や 数段階に渡るチュートリアルを 確認したいと思わないでしょう その代わりに 実際に使いながら Appの使い方が分かる そんな視覚的要素を提供したいものです ではユーザーはすでに 何を分かっているでしょう? このアイコンからユーザーは トーストに関係があると 推測できると思います トースト好きなら 当然 この形をしたパンを 見たことがあると 想像できるからです このアイコンは物質的な 世界に関係します でも ユーザーの今までの 物質的な体験に限らず 一般的なデジタルパターンへの 理解も期待できます Toastyを使う人なら 携帯電話を使った経験があるはずです 例えばiOSを使っている人なら ナビゲーションの左上の シェブロンをタップすれば タップすれば前の画面に 戻ることを関連付けます ユーザーはこの操作に 馴染みがあるので 余分な視覚的要素は不要です
ユーザーに馴染みのない 独自のデザインや 動作を構築する場合は ユーザーが理解できるよう 文字や画面上の要素を 含めるべきです 認識できるアイコンも 分かりにくいこともあります これは本? お気に入りの新聞? ラベルを加えることで 提案されたトーストを閲覧したり 保存済みのレシピを見たりと 各アイコンの意味を明確にできます 使い慣れたカメラアイコンでさえ 多くの用途があります 写真の撮影以外にも 書類やQRコードのスキャンなどが考えられます 「新規」ボタンにテキストを添えれば このボタンでトースト画像をキャプチャして 新規レシピを追加できることが明確になります 何の動作であるかを明確にするだけでなく それをどう利用するのかを 分かりやすくするために視覚的要素を 使うこともできます 例えば検索バーでは 誰もが検索アイコンとその動作を 理解していますが 何を入力したらいいか 分からないかも知れません それはApp内での検索の仕方の ヒントがないからです これは空白ページの問題と呼ばれています 何かを作ろうとするとき ただの白い空白ページを提供すると 人はうろたえます それは目の前に何もないと どうしたらいいのか 分からないという現象です でも目の前に様々な 選択肢を提示することで ユーザーを導くことができます そこで入力可能な 情報の例を表示してみましょう 例えば材料 場所 友達別での検索です こうすることで ユーザーは素早く いくつかの検索方法を発見できます 文字や視覚要素で導く以外に アニメーションやインタラクティブな方法で コンテキストによって 段階的に導くこともできます 例えば Toastyでは 実際のトーストをスキャンして カメラを使ってレシピを作り 写真をそのレシピの カバー写真にすることもできます ユニークな機能なので その使い方はユーザーに説明されるべきです トーストのアウトラインで実物を中心に配置し 一定の距離を保つよう ヒントを与えます トーストがビューから 見えるまでは シャッターボタンは無効化されています そしてこれは カメラがトーストを検索中で あることを伝えます カメラが正しいアングルに配置されたら アウトラインの見た目が変わります そして触覚によるフィードバックで トーストの写真を撮る適切な瞬間を ユーザーに知らせます これらのアニメーションと 視覚的な合図を通して 初期のチュートリアルではなく 各動作に関連する段階で 指示がユーザーに届くようにします なのでAppを デザインする時は ユーザーは何をすでに知っていて どこで助けが必要かを 考えながら進めましょう 3つ目にジェスチャで ヒントを与えましょう ジェスチャを使うと 単なるタップだけよりも ナビゲーションが より流動的で反応性の あるものに感じられます ジェスチャは特定のアクションや ナビゲーションの ショートカットに最適ですが 目に見えないので すぐには発見されないかもしれません 一般的なルールとして 対象のプラットフォームで サポートされるジェスチャを使いましょう 新しいジェスチャを作るなら 実生活のジェスチャを 真似るようにしましょう 通常使う動作に関連する ジェスチャが新しいと 分かりにくい可能性があります ゲームや没入型Appでは カスタムのジェスチャは 主要な体験となり得ます その他のAppでは標準的な ジェスチャをお勧めします ジェスチャを発見したり 覚えるための 努力を必要としないからです
標準的なジェスチャには タップ スワイプ 長押し パン ピンチ 回転があります 一般的にはこういった 標準的なジェスチャは どのAppにおいても同様に 作用するものとみなされます 標準的なジェスチャが ないものも中にはあります 新しいものであれば 実生活での動きに 合わせるようにしましょう 例えばAppleペンシルを スクリブルで使う時 消したい文字は掻き消すことができます このジェスチャは実生活でも 同じです レシピ内ではピンチを使うと さらに多くのレシピが表示できます 写真Appでより多くの写真を表示する際に ピンチする動きと同じです ユーザーは標準的な動きを 使い慣れています でも馴染み深いジェスチャでも 分かりづらいことがあります 例えば ソーシャルメディアAppをよく使う人は ダブルタップの「いいね」に 慣れているかもしれません でも写真やマップをよく使う人は ダブルタップでズームインを 期待するかもしれません Toastyを デザインするにあたり 「いいね」を押すにはタップ と明確に表示しました 同時にショートカットとして ダブルタップも含めました
ここから2つ目の ポイントにつながります ジェスチャは代替ではなく ショートカットに使います なぜならジェスチャは どれだけ直感的であっても 目には見えないからです インターフェイスを見ても ジェスチャの使い方が分からない場合 ジェスチャはあくまで 手早く動作するための方法で それ以外に目で見て分かる方法で 同じ動作を行うための 方法を用意しましょう 3つ目にアニメーションの トランジションを通して ジェスチャをより 発見可能にすることです レシピ内から トーストをタップすると そのレシピが見れます すべてのレシピに戻るには ショートカットの スワイプダウンを使います 一枚の写真を見終わったら スワイプダウンをすれば 写真Appと同様に すべての写真に戻ります これは一般的なジェスチャですが 誰もがこのジェスチャを知っている とは限らないので 明確なボタンも残しました それにジェスチャには 指示が含まれています 戻るシェブロンをタップすると スライドダウンの アニメーションが表示され スワイプダウンでも 戻れることを示しています なのでトランジションは 関連するジェスチャと 統一されていることを 確かめましょう 左右のスワイプで レシピ間のナビゲートを してもらいたいのですが 画面を見ているだけでは それは分かりません そこで小さなトーストの 画像を両側に置いて 視覚的なヒントを 追加してみましょう
このセクションを要約すると 標準的なiOSジェスチャあるいは 実生活のジェスチャに 似た動きを使うこと 読んで分かる手段も 同時に提供すること アニメーションを使って ジェスチャを示唆すること これはApp内で移動を 簡単にする3つの手段です ユーザーが利用可能な アクションを理解し その方法がすぐ分かるようにして 動作の発見を促します 一般原則として 人がAppを使う時には 画面を触らなくても見てすぐに 何をすべきかが分かるべきです 人がすでに知っていることを 理解しましょう 実生活の経験から 分かるでしょうか? iOSの利用経験から 分かるものでしょうか? または私達のAppを使った 経験があるからでしょうか? 次は私の同僚のミレーンが 発見可能なコンテンツに ついて話してくれます ありがとう ジアバオ Appの機能を 分かりやすくしても ユーザーが探している コンテンツが 見つけられなければ 意味がありません 良いAppとは 使い方が明瞭で 簡単にナビゲートできる コンテンツがあることです Toasty Appのコアは トーストのレシピです それもとても多く 何百とあります そしてユーザーが レシピを追加するので 次第に数千に上るでしょう それほどコンテンツが 多くある場合 ユーザーは求めるトーストを どのようにすれば発見できるでしょうか? その質問の答えとして 4つ目の原則があります 傾向による分類です Appのコンテンツを ユーザーの動機と 自然な傾向から カテゴリ分けします このカテゴリの選択から 始めましょう ユーザーが興味を持つのは トーストに乗せる トッピングやユニークな材料の組み合わせ だと思います なので当然ながら カテゴリを選択する際は 材料別で 分類することにしました ユーザーは アボカドトースト ブルーベリートーストなどで グループ分けができます でもそれだと材料の 可能性が広すぎて スケールの変更が困難です 材料別でカテゴリ化するのは正しい考え方です コンテンツを分類する方法は無数にあり 選択するのは簡単ではありません でも次にどのトーストを試すかを ユーザーが決める 助けにはなりません 材料のカテゴリは 驚異的な数があります Toastyは新しい トーストのレシピを 探索 発見するためのAppです Appを使う人の立場で 見てみましょう 実生活でどうトーストを 発見するでしょうか? どのような状況下でしょう? トーストに対する人の行動は どのようなものでしょう? 新しいトーストに出会うのは 新しいレストランに行った時や 友達に勧められた時でしょう このことから レストランのレシピか 友達によってシェアされたものかに基づいて お勧めを分類しました この2つのカテゴリは ただトーストを作ることよりも 他の動機に関連しています 地域のレストランを知り 友達との繋がりを深める ということです このようにコンテンツを発見する方が より興味深く より魅力的です でも私達はまだ何かが 足りないと感じていました それはユーザーの 個人的な好みと 好きな味を繋げる 強いカテゴリでした そこで2つ目のポイント パーソナライズ機能です コンテンツをセクションに分類して 機械学習に基づいた お勧めエンジンから提案が 生成されるようにしましょう というのも食べ物の好みは 個人的なものなので コンテンツのパーソナライズ は必須だからです 繰り返すと 材料ごとの カテゴリは作れませんが 好きな材料に基づいた お気に入りのトーストの レシピをターゲットにした お勧めエンジンを 設けることはできます そこで現存のカテゴリに加えて 新しく「美味しいお勧め」を作りました 「美味しいお勧め」は 独自のお勧めエンジンが 割り出した最高の トーストレシピを表示します Appの種類によっては パーソナライズされた コンテンツを上手く導入すれば Appの体験を向上することができます コンテンツの量が多い場合は特に ユーザーが 好きなコンテンツを より速く 見つけられるかもしれません 検索バーに入力する 必要がないということは コンテンツが発見可能 であるということです コンテンツを ユーザーの傾向に合う カテゴリに分類したら これらの分類を視覚的に 受け止める必要があります コンテンツの分類に関して 最後の要点に移ると
カテゴリが一目で 分かるようにすることで コンテンツの分類を 視覚化させましょう Toastyの インターフェイス設計中は 何もかもを画面上に置いて始めました トーストのレシピでこれをすると すぐにも圧倒されてしまいます 同じ重要度のものが 沢山あり過ぎました 本当に欲しいものを 発見しづらくなりました それに加えて 明確な ビジョンがないと 現存のカテゴリの 意味がなくなります トーストのレシピが無造作に 入っている大きな箱同然です 論理的に分類されて 見出しで分かれていれば それだけでずっと 分かりやすくなります 興味のないカテゴリは無視して 興味のあるものを より深く見ることができます ユーザーの行動や実生活の 状況に関連のある カテゴリに分類しましょう パーソナライズ化して ユーザーが求めているものを 探しやすくしましょう 最後に明らかな分類をすることで 視覚的に強化しましょう では最後に 5つ目の原則 コントロール感を提供すること についてです 機械学習システムへの影響を 意識しながら ユーザーが 無関係なコンテンツを編集して パーソナライズコンテンツを 管理できるようにします まずは画面上のアイテムに対して 明確なフィードバックを 提供してもらいます これはユーザーの意図的な 入力情報に基づきます 同様のコンテンツを もっと見たい あるいは見たくない とシステムに伝える ユーザーインプットです フィードバックのオプションを提示すれば フィードバックを得られる 可能性が上がります これは関連するアイテムとコンテンツの 発見可能性を強化する お勧めエンジンの 有益なデータをフィードします なので伝え方に注意を払って フィードバックのオプションを 発見してもらいましょう
何百というトーストを 見た後は最終的に
美味しそうなトーストの ページにたどり着きます ジアバオが先ほど言ったように 視覚的な合図とは ユーザーを 特定のコンテンツや行動に導く要素です そのトーストが気に入ったか どうかを教えて欲しいので ハートのボタンを使うことにしました 私達のデザインを友人や同僚に見せて 良い点と改善すべき点を 検証しました すると 大半の人がハートの アイコンについて 「これに似たトーストの お勧めが欲しい」よりも 「お気に入りに追加」だと 思ったことが分かりました ハートのアイコンだけでは 機能の使い方は 分からないということです 解釈の余地があり これをタップすることが システムに及ぼす 影響について明示していません さらに iOSでの標準は 「いいね」を取り消すには まず「いいね」を押す必要があります 「いいね」解除アイコンが 使えないなら 「これに似たトーストの 表示を減らす」 ためには何を入力すれば いいでしょうか? iOSガイドラインでは お勧め フィードバックのアイコンは 上向きと下向きの親指を ペアにするのが標準なので これに従うことにしました しかしアップデートした デザインを友達に見せると まだ混乱していました 上向き親指を使うと 自分がこのトーストに 「いいね」したことが他人にも 表示されると思ったようです この親指のアイコンは 自分のiPhoneの お勧めエンジンを変更する ということが 伝わらないようです
そこでアイコンの動作に ついてさらに明瞭に 分かるようにしました 「似たトーストを提案」 というラベルなら アイコンが何をするかが はっきりと分かります 「提案」という言葉は お勧めエンジンと より深く関連付けられている言葉だからです これで画面を見ているだけで 「減らす」のボタンをタップ すれば結果が分かるからです 将来のお勧めが調整されて バナナトーストの表示が減るはずです システムがどのように機能するか どこでシステムと対話できるか 特定の動作がどのような変化に つながるかを伝えることは フィードバックの提供方法を 簡単にユーザーに見つけて もらう上で重要です フィードバックや操作のデザイン 方法が分かったところで 次は操作の結果を どのように表示すべきか考えましょう これには 暗黙のフィードバックを開示します 暗黙のフィードバックとは ユーザーによるAppの機能の の使用に基づく情報です 意識的に質問されたものでは ないので 「暗黙」と呼ばれます 例えばレシピを閲覧したり 友達とトーストをシェアしたとします システムのお勧めがどんな インプットに基づいているか をユーザーに知らせることで コンテンツが発見されやすくなり システムへの理解が高まります 「あなたのトースト」のタブには 「美味しいお勧め」のセクションがあります 説明がないと このコンテンツが何かは あまり分かりません なぜこのトーストのレシピが 表示されているのか これはデベロッパや 機械学習により表示された コンテンツかと思うでしょう そこでこれらの質問を検討した後 このような説明を付け足しました 「アボカドトーストに関連」 文字によるラベルは シンプルですが効果的に 画面上の内容を説明できます この場合だとコレクションに レシピを追加すると パーソナライズされたお勧めが 増えていくことが分かります 追加したトーストレシピを元に お勧めを受け取りたくない 場合はどうでしょう? パーソナライズコンテンツに 価値がない あるいは期待にそぐわない場合 どうしたら編集できるでしょう この質問は今日最後の 要点になります つまりお勧めを管理する ということです 受けるお勧めが 気に入らない場合 ユーザーは調整ができます この件について ある例を挙げましょう 私は毎朝アボカドトーストを食べています レシピのほとんどは Toastyから得ています 私が他の国に行ったとしましょう すべてが新しく新鮮ですが ある大変なことに気付きました アボカドがどこにも売っていません 必要な材料が手に入らない状態で 美味しそうなアボカドのお勧めを 受けるほど辛いことはありませんね
そうです 悔しい思いに駆られるでしょう 手に入らないものを 表示するべきではありません
こういった理由から お勧めは編集可能にして ユーザーが管理できるようにしました 気に入らないことや修正したいことは 編集できます またその動作が簡単に探せて すぐに実行できることが重要です
「美味しいお勧め」セクションの 「アボカドトーストに関連」 の説明の隣に「さらなるオプション」の ボタンを追加しました これでユーザーはお勧めに 対して直接的な対処が できることが分かります でも発見可能性の観点から見ると これだけで何かおかしいと感じるはずです 「さらなるオプション」の 中にすべて隠したので ユーザーは見つけられない かもしれません さらに説明を加えるべきでしょうか? そこで最新のデザインでは 「お勧めを編集」という 説明の最後に 緑の文字ボタンを 付け加えました そのボタンをタップすると 様々なオプションが表示されます 「アボカドトーストのお勧めを減らす」や 「アボカドトーストの お勧めを停止」があります ボタンのラベルを読めば 何をすればいいかが分かり これらの操作で起きる結果も把握できます 親指を下に向けた アイコンを使えば 明示のフィードバックと同様に これらのボタンがAppの他の部分と 同じ結果を生むことを示すことができます つまり該当コンテンツの 表示を調整できるのです
記述的なラベルを使いながら アイコンでそれをさらに 明確にしたり強調できます
また 「アボカドトーストの お勧めを減らす」や 「〜停止」以上のフィードバックを を提供したい人も 中にはいるでしょう つまりお勧めを「減らす」か 「停止」する以外の方法で お勧めを編集したい状況も あるはずです 今日はアボカドの気分じゃない という日もあるでしょう 今日は違うお勧めが見たいと思っても アボカドトーストが 勧められるかもしれません または「美味しいお勧め」の 特定のアイテムが嫌いなので 除きたい場合もあるでしょう
発見しやすくするために お勧めエンジンにどんな フィードバックを提供するか そしてその動作をなんとラベル付けするか を話し合うことは大切だと思います ジアバオと私でさえ ここに使うコントロールは どれが最適かで意見が違います なのでそのような 難しいデザイン上の決定をするには Appのプロトタイプを作って人に見せ そのフィードバックから学びましょう 満足できる結果が出るまで それを繰り返します 最後の5つ目の原則を まとめるとこういうことです ユーザーがAppのパーソナライズ コンテンツを管理でき コントロール感を得られる ことが大事です 明示的フィードバックの提供方法や 価値がなくなったコンテンツの 編集または削除方法を すばやく理解できる必要があります Appの発見性を高める 5つの原則のおさらいです
重要な機能に優先順位を付けること 必須の機能はすぐ見えるようにすること 視覚的要素を利用すること 言葉で不明瞭さを解消し インタラクティブ要素で 使いながら学べる仕組み ジェスチャのヒント ジェスチャの発明可能性を アニメーションで向上 できる限り標準的な ジェスチャを使うこと カスタムジェスチャなら 見てわかる 同じ動作を起こすその他の手段も提供 動作による分類について コンテンツが多い時は ユーザーの動作の傾向に 基づいて分類すること これらのカテゴリを 視覚的に分類し ユーザーが求めるものを すぐに見つけられるように パーソナライズ化します 最後に コントロール感を ユーザーに提供しましょう パーソナライズコンテンツを 編集可能にします
どれだけAppが革命的で 洗練されたカスタム アイコンがあっても Appを使う際に ユーザーが迷ったり 美しいアイコンの意味が 分からなければ 混乱してしまいます 機能とコンテンツに 力を入れて作ったAppです 多くの人に見つけて もらいたいですね 一般原則として 人がAppを使う時は 画面を触る前から 何をすればいいのかが 瞬時に分かるべきです 対象のユーザー層が 知っていることを検討します このアイコンはiOSで すでに馴染みがあるか 実生活からこの記号の意味が 分かるかどうかなどです
素晴らしいデザインには 試行錯誤がつきものです 創作したものを人に見てもらい フィードバックから学びましょう
デザインの原則や使いやすいAppの 作成方法について興味がある方には こちらのビデオをお勧めします ご視聴 ありがとうございました [音楽]
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