ライブアクティビティのブロードキャスト更新

ライブアクティビティのブロードキャスト更新

ブロードキャストプッシュ通知を使用すると、1回のリクエストで何千ものライブアクティビティにアップデートを送信できます。ブロードキャストプッシュ通知がアプリ、サーバ、Apple Push Notification Service間でどのように動作するかを確認し、この機能のベストプラクティスと実装方法を説明します。

関連する章
- 0:00 - Introduction
- 1:17 - Overview
- 4:57 - Get started
- 7:30 - Subscribe to updates
- 8:39 - Send broadcast push notifications
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- プッシュ通知によるライブアクティビティの更新
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こんにちは Apple Push Notificationsチームの Parthです今日はライブアクティビティのアップデートを1つのプッシュ通知で多数のユーザーにブロードキャストする新しい方法を紹介しますライブアクティビティを使用すると進行中のアクティビティに関する最新情報を一目で確認できますデリバリの追跡プレイ中のゲームのスコアの確認直近のフライト情報のモニタリングなどライブアクティビティには様々な用途がありますプッシュ通知を使ってアップデートをリモートから送信すれば常に最新の情報をユーザーに提供できますこのセッションではライブアクティビティでリモートプッシュ通知を使用し常に最新の状態を保つ方法を紹介します次にこの新機能を使用してライブアクティビティのアップデートをブロードキャストする方法を見ていきますアプリがブロードキャストのアップデートにサブスクリプション登録する方法も紹介します最後にブロードキャストプッシュ通知を送信して多数のデバイスのライブアクティビティを一度に更新する方法を説明します最初に紹介するのはプッシュ通知を使用してライブアクティビティを更新する方法ですライブアクティビティが開始されるとアプリはActivityKitにプッシュトークンを要求します ActivityKitはこのプッシュトークンを Apple Push Notifications Service (APNs)から取得してアプリに渡しますこのプッシュトークンはアプリがデバイスで要求したライブアクティビティごとに一意ですアプリはこの一意のプッシュトークンをアプリサーバと共有します
アップデートが発生するとサーバから APNsにプッシュ通知が送信されますその際トークンとペイロードも渡されます APNsはそのペイロードを各デバイスに配信しますこの方法はデリバリの追跡など各アップデートがそれぞれのユーザーに固有の場合に役立ちますでは多数のユーザーが同じイベントの最新情報を頻繁に確認する場合はどうでしょうか例えば人気ゲームのスコアを何万人ものファンが頻繁に確認するようなケースですこの場合これまではライブアクティビティを利用している全ユーザーのプッシュトークンをアプリサーバが管理する必要がありましたアップデートが発生するとサーバは同じペイロードを含むプッシュ通知をプッシュトークンごとに個別に送信します現在ではこれと同じ体験を実現するもっと良い方法があります iOSとiPadOS 18では APNsのブロードキャストプッシュ通知を利用してライブアクティビティのアップデートを多数のユーザーに配信できますブロードキャストプッシュ通知を使えばアクティブなライブアクティビティがあるプッシュトークンを保存する必要がありませんアップデートの配信時に 1つのプッシュ通知を送信するだけですあとはAPNsが各デバイスに確実に配信してくれるのですべてのユーザーに最新情報を提供できます
1つのプッシュリクエストで多数のユーザーにリーチするための新しいコンセプトがチャンネルです
TVやラジオのチャンネルを思い浮かべてください放送局はチャンネル経由でコンテンツを送信しますそのチャンネルの視聴者は全員が同じコンテンツを同時に受信します多数の人がフォローしているイベントでブロードキャストプッシュ通知を使うにはそれぞれのイベントをチャンネルに関連付ける必要があります各チャンネルは一意のチャンネルIDで識別されます例えばブロードキャストプッシュ通知を使用して最新のスコアを送信する場合スポーツの試合ごとに異なるチャンネルを用意しますフライトの最新情報を配信するのであればフライトごとに一意のチャンネルを割り当てます
イベントのアップデートを必要とする各ライブアクティビティは目的のチャンネルでプッシュ通知を受信登録しますイベントのアップデートを送信するときはペイロードを含む1件のプッシュ通知をチャンネルに送信するだけで済みますその後チャンネルに受信登録している全ユーザーへの配信はAPNsが行うためアップデートを効率的に提供できますではブロードキャストプッシュ通知を使用してライブアクティビティのアップデートを送信する方法を説明しましょう近々チームでサッカーの親善試合があるため誰でも試合経過を確認できるアプリを作成しています
このアプリではチームメンバーがライブアクティビティを開始してプレイ中の試合の経過を確認できます多くの人がスコアをフォローすると思うのでブロードキャストプッシュ通知を使用して全員のライブアクティビティにアップデートを送信しましょうブロードキャストプッシュ通知を使用するにはまずこの試合のチャンネルを作成して一意のチャンネルIDを取得する必要がありますチャンネルIDはアプリがアップデートを受信登録したりサーバがアップデートを送信したりする際に使用されますまずアプリで新しいブロードキャスト機能を有効にしますそのためにはデベロッパポータルを使用します機能リストのにブロードキャスト機能をオンにする新しいトグルがありますこの機能を有効にしたらアプリの最初のチャンネルを作成しましょうそのために使うのがプッシュ通知コンソールですこのコンソールでは APNsとの統合を簡単にテストできますまたブロードキャストプッシュ通知をサポートするように拡張されています新しいチャンネルを作成するにはタブに移動し
を選択しますここでは新しいチャンネルに環境やメッセージ保存ポリシーを設定できますこの機能はまだテスト段階なので開発環境でチャンネルを作成しましょうメッセージ保存ポリシーには 2つの選択肢がありますとですではチャンネルで最後に受信したメッセージがデバイスごとに保存されますではプッシュ通知を送信する時点で APNsに接続しているデバイスにのみアップデートが配信されますその代わり公開予算を増やすことができます今回のサッカーの試合では多数のイベントが発生するためアップデートを頻繁に送信することになります保存ポリシーとしてを選択します
をクリックするとこの試合の新しいチャンネルが作成されます
このチャンネルIDを使用してアプリやサーバはアップデートを配信しますチャンネルIDはbase64でエンコードされチャンネルごとにランダムに生成されますいつでもこのページにアクセスしてチャンネルの作成中に選択した設定を確認できます
アプリ用のチャンネルを作成する方法は2つありますプッシュ通知コンソールを使用するとブロードキャストプッシュ通知のテストと統合を簡単に行えます本番環境に導入する場合アプリサーバはチャンネル作成リクエストを APNsに直接送信します詳しくは APNsによるチャンネル管理に関するドキュメントをご覧くださいこれで今度のサッカーの試合用にチャンネルを作成できましたこの試合のチャンネルIDを保存してアプリと共有する必要がありますライブアクティビティが開始された時アップデートを受信登録するためですこのアプリではライブアクティビティを開始する前にリモートサーバに試合のチャンネルIDを要求しますここではライブアクティビティを開始する関数を作成しますまずリモートサーバから入手したこの試合のチャンネルIDを渡します次にこのアクティビティの属性と初期値を作成します最後にアクティビティを要求する際 pushTypeとしてパラメータ「channel」をチャンネルIDと共に渡しますこれによりこのIDが示すチャンネルでこのアクティビティのプッシュ通知を受信登録するよう ActivityKitに指示します素晴らしい！これでブロードキャストプッシュ通知を使用する準備がほぼ整いました試合用のチャンネルを作成したのでチームのメンバーがライブアクティビティを開始すると作成済みのチャンネルIDをアプリが受け取りこのチャンネルでアップデートの受信登録を行いますではブロードキャストプッシュ通知を使用しすべてのデバイスにアップデートを一斉配信する方法を見ていきましょう試合が始まりさっそくホームチームがリードしていますこの情報をすぐに共有しましょうチャンネルで最初のブロードキャストプッシュを送信するにはプッシュ通知コンソールをもう一度使用しますプッシュ通知コンソールでタブを選択します次にこの試合用に先ほど作成したチャンネルをクリックしますをクリックしますチャンネルIDなどこの通知の送信に必要な一部の情報は自動的に入力されますまず送信する通知の名前を入力します
このアップデートはすぐに配信したいので優先度としてを選択します次にペイロードビルダを使用してこのアップデートのコンテンツを追加します
まずホームチームの得点を追加します
続いて相手チームの得点を入力します
さらにこのライブアクティビティの簡単なアップデートテキストを追加します
最後にアップデートの現在のタイムスタンプを追加しますをクリックします
1つのプッシュ通知で得点に関する最新情報を全員に配信できます
ブロードキャストプッシュ通知で考慮すべき重要な要素はチャンネル管理ですチャンネルとライブアクティビティはそれぞれライフサイクルが異なりますチャンネルを作成した後はアクティブな受信登録者がいなくてもまたライブアクティビティの利用者がいなくてもチャンネルIDは有効ですそのIDを使用してブロードキャストプッシュ通知を送信できますその後に発生したライブアクティビティが同じチャンネルに受信登録することもできますただしアクティブなチャンネルの総数には制限がありますサーバでチャンネル管理APIを使用して不要になった古いチャンネルや未使用のチャンネルを削除してください今回のサッカーの試合では試合が終わりこのチャンネルが不要になった時点で削除しますプッシュ通知コンソールはブロードキャスト通知の統合をテストする際に役立つ非常に便利なツールです本番環境に導入する場合チャンネル管理とブロードキャストプッシュ通知の両方についてサーバからAPNsに直接リクエストを送信する必要がありますアプリ用のチャンネルを作成したり削除したりするときはチャンネル管理APIを使用しますアプリサーバはブロードキャストプッシュ通知のリクエストを新しいAPNs APIに直接送信します APNsに接続する時と同じ認証方式（証明書またはトークンベース）を使用してブロードキャストプッシュ通知のリクエストを送信しますこれらのAPIについて詳しくはドキュメントを参照してください
これでライブアクティビティのアップデートをAPNsからブロードキャストする方法がわかりましたアプリでこの機能をオンにしたらプッシュ通知コンソールで最初のチャンネルを作成しますアプリでActivityKitを利用し新しいpushTypeのチャンネルを使用してライブアクティビティのアップデートを受信登録しますブロードキャストプッシュ通知を送信してライブアクティビティを更新します最後に APNsの新しいAPIをサーバに統合してチャンネルを管理したりブロードキャストプッシュ通知を直接送信したりできるようにしますブロードキャストプッシュ通知を新たな方法で活用したアプリを見るのを楽しみにしていますありがとうございました

7:50 - Subscribe a Live Activity to broadcast push notification updates

// Request a Live Activity and subscribe to broadcast push notifications

import ActivityKit

func startLiveActivity(channelId: String) {
    let gameAttributes = GameAttributes()
    let initialState = GameAttributes.ContentState(
            home: 0, away: 0, update: "First Half"
    )
    try Activity.request(
            attributes: gameAttributes,
            content: .init(state: initialState, staleDate: nil),
            pushType: .channel(channelId)
    )
}

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