Apple Watch向けのライブアクティビティのデザイン

「Apple Watch向けのライブ アクティビティのデザイン」へようこそ Appleデザインチームのデザイナー EdとTaylorです Apple Watch向けの 優れたライブアクティビティのデザインに 必要なことを一緒に学びましょう

今日お話しする内容は watchOS 10で導入された 多くの変更点に基づいています watchOS 10はApple Watchの導入以来 最も大きな変更点でした 一目でわかること 明瞭性 一貫性を重視した まったく新しい ユーザーインターフェイスに加えて スマートスタックを導入しました タイムリーで関連性のあるウィジェットを 文字盤に表示する新しい方法です このスマートスタックで Apple Watchに ライブアクティビティが導入されます このセッションでは 次の内容について説明します ライブアクティビティの主な画面である スマートスタックの改善点 Apple Watchでライブアクティビティを 操作する様々な方法 優れたライブアクティビティを 作成するための視覚的なガイドライン まず スマートスタックから 見ていきましょう watchOS 11では おすすめのウィジェットが導入されました これらはシステムが その瞬間の関連性に基づいて インテリジェントに追加または削除する ウィジェットです 例えば この新しい降水量ウィジェットは 雨が降る15分前に表示され 空が晴れると消えます

周囲で音楽が流れている場合は Shazamウィジェットを使うと 流れている曲をすばやく特定できます これも音楽が止まると消えます watchOS 11のウィジェットは インタラクティブにもなります このホームウィジェットをタップして 近くの照明を点灯するなどの 操作が可能になります

しかしスマートスタックの最大の変更点は ライブアクティビティが追加されたことです ライブアクティビティにより iPhoneでの通知の操作方法が変わりました

空港への乗り物や フードデリバリーの注文などを 追跡しているとき 複数の通知を受け取る代わりに 動的に更新される 1つのライブアクティビティを ロック画面で確認できます iPhone 15と15 Proでは ライブアクティビティは Dynamic Islandにも表示されるため iPhoneを使用しながら ライブアクティビティを追跡できます

watchOS 11では iPhoneで ライブアクティビティが開始されると Apple Watchの スマートスタックに自動的に表示されます そのため手首を上げるだけで 進捗状況を追跡できます また スマートスタックが 自動的に開くようになったので 時計の文字盤のデザインに合わせて 隅にある時計が変更されました Apple Watchでライブアクティビティが どのように操作されるかについては Taylorが説明します ありがとうEd 素晴らしいことに watchOS 11の ライブアクティビティによって さらにタイムリーで関連性の高い情報が 手首に表示されるようになりました Apple Watchの独自のフォームファクタと 軽量な操作モデルにより ライブアクティビティは iPhoneとは異なる方法で 体験できるように デザインされています

Apple Watchでは ライブアクティビティが開始されると スマートスタックが自動的に表示され そのライブアクティビティの ウィジェットが表示されます これにより手首を上げるだけで ライブアクティビティの ステータスを確認できます 最初にDigital Crownを 回す必要はありません watchOS 11の新機能では 手首を下ろしてもスマートスタックが 表示されたままになるため 時間と追跡中の ライブアクティビティの両方を いつでも確認できます ライブアクティビティウィジェットを タップすると そのアプリが表示されます

Apple Watchアプリがない場合は 自動的にフルスクリーンビューになり iPhoneでアプリを開くための 便利なボタンが表示されます ユーザーはiPhoneに移動して よりリッチな体験が得られます ライブアクティビティの開始時に 別のアプリを使っていたらどうでしょうか ライブアクティビティの更新を 見逃さないように コンパクトビューを作成しました フードデリバリのステータスが変わるなど アプリを操作しているときに ライブアクティビティが更新された場合 小さくてコンパクトな ライブアクティビティが ディスプレイの下部に表示されます このコンパクトビューを上に引っ張ると フルサイズのウィジェットに拡大されます どちらかをタップすると アプリ表示か フルスクリーン表示になります

通知と同様に ライブアクティビティは Apple Watchの操作方法に基づいて 適切な注意を喚起するように デザインされています 手首を下げて文字盤を使っている場合は 手首を上げるだけで 追跡しているライブアクティビティを フルサイズで表示できます Apple Watchを 頻繁に利用する場合 コンパクトなので邪魔にならず 実行中のタスクを中断することなく 更新が発生したことを確認できます ライブアクティビティの ビジュアルデザインについては Edが説明します

Apple Watchのライブアクティビティは 一目でわかるようにデザインされており 必要な情報だけを表示します iPhoneでは ライブアクティビティは Dynamic Islandに表示されます Dynamic Islandは アラート更新があると拡大し その後はデフォルトの状態に戻ります このデフォルトの状態では 最も重要な情報だけが 表示されたままになります しかし 画面が小さいApple Watchでは より焦点を絞ったアプローチが求められます つまり 常に最も重要な情報だけを 表示する必要があります watchOS 11では デベロッパが これを簡単に行えるようになりました Dynamic Islandの Compact状態から アセットを転送して 再合成することで Apple Watchの ライブアクティビティが 自動的に生成されます ただし Apple Watchの ライブアクティビティに最適な体験は Apple Watchの サイズクラスを採用することです これによりデベロッパは より役立つ情報と より魅力的なデザインを提供できます ご覧のように これら2つのオプションには 品質と使い勝手に大きな違いがあります Apple Watchのライブアクティビティを デザインする際のよくある質問は 表示する情報が多すぎないか または少なすぎないかです その答えとしてお勧めしているのは ライブアクティビティの 重要なステータスを伝えるのに 必要な情報だけを表示することです

これらは飛行機が着陸するまでの時間など 進捗状況の理解に役立つ状態の変更 あるいは Uberが到着するので 道端に受け取りに行くなど アクションが必要な状態です あるいはゲームのスコアの変更など ユーザーによっては確認できることが 大切な状態も考えられます

もう1つのよくある質問は コントロールがライブアクティビティに 適切かどうかです

コントロールは再生 一時停止 再開が 必要なライブアクティビティに最適です 例えば ワークアウト タイマー ボイスメモなどです

コントロールが何であっても 1つだけにすることを強くお勧めします コントロールを複数にすると スペースが狭くなり 状態を伝えるための情報を 十分に提示できません スペースの制約について言えば スペースを最大限に活用できるように 様々なレベルの情報密度と グラフィック要素に対応できる 既存のデザインレイアウトの1つを 使用することをお勧めします これらのレイアウトの詳細については 昨年のセッション 「Design Widgets for the Smart Stack on Apple Watch」をご覧ください ただし 完全にカスタマイズしたい場合は 標準の余白と テキストスタイルを使用して ライブアクティビティが スマートスタックの視覚的言語に適合し 一目で判読できるようにすることを お勧めします

ライブアクティビティについて学ぶ 最良の方法は自分で作成してみることです そのためには「Bring your Live Activity to Apple Watch」という 素晴らしいセッションがあります このセッションでは Appleのエンジニアリング担当のAnneが Apple Watch向けのライブアクティビティを カスタマイズする方法を詳しく説明します

もう1つお伝えしておきたいのは Apple Watchのライブアクティビティは 他の主要な機能を基盤として 構築することでのみ 実現可能になる体験だということです これには スマートスタック Dynamic Island iPhoneのライブアクティビティが 含まれます これらの各体験について さらに詳しく理解したい場合は 過去のセッションを ご覧になることをお勧めします

ライブアクティビティによって Apple Watchが さらにコンテキストインテリジェントになり 一目見るだけで 適切な情報を適切なタイミングで 取得できるようになります ご視聴ありがとうございました スマートスタックを利用した様々な ライブアクティビティを楽しみにしています