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USDとMaterialXの新機能
AppleプラットフォームでのUniversal Scene Description(USD)とMaterialXのサポートが向上しました。このセッションで確認しましょう。これらのテクノロジーが、3Dコンテンツの作成と配信の基盤としてどのように機能するか、また、優れた空間体験を作成するためのワークフローをどのように効率化するかについて説明します。RealityKitおよびStormでのUSDとMaterialXのサポート、Appleのシステムに用意されているツールの強化点などもご紹介します。
関連する章
- 0:00 - Introduction
- 0:43 - Strong foundation
- 2:31 - USD and MaterialX in RealityKit
- 4:40 - Creative tooling
リソース
- AOUSD – Alliance for OpenUSD
- Forum: Spatial Computing
- ShaderGraph
- Validating feature support for USD files
関連ビデオ
WWDC24
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ダウンロード
こんにちは Lori Smallwoodです Vision Products Groupで 3Dコンテンツ制作ワークフローの エンジニアリングマネージャーを務めています
今日は これまで以上に簡単に 3Dコンテンツを作成できる USDとMaterialXについて説明します まず これらの技術を強力な基盤とした 3Dコンテンツの作成と 変換について説明します 次にRealityKitのUSDと MaterialXの更新を紹介し 最後にmacOSのクリエイティブツールの 進化について話します USDとMaterialXにより Appleは業界標準のオープンソース ソフトウェアを活用し クリエイターが コンテンツを開発するための 強力な基盤を形成しました これらのテクノロジーが連携して 様々なアプリケーションや業界全体で コンテンツ開発を効率化します OpenUSDはもともと Pixarが開発したもので 3Dアセットとシーンの標準化された 変換を可能にしています
Industrial Light and Magicで 開発されたMaterialXは 3Dコンテンツの視覚効果を作るシェーダの ポーティング可能な表現として 使用されます USDとMaterialXにより皆さんの 創造性を取り込み視覚的に 実現することが可能となります イマーシブな長編映画から インディーズゲームや 美しい空間体験など 様々なプロジェクトだけでなく 最も使い慣れたアプリでも 同じワークフローを使うことができます Vision Proは Apple TV+、Max Disney+のようなアプリを通じて 一貫したワークフローによって 実現される拡張性を際立たせています これらのアプリでは視聴している映画を 支えるテクノロジーと 同じテクノロジーで作られた環境に 没入できます ディスプレイに表示される画像は レンダリングエンジンが生成したものです 空間体験の作成を効率化するために 私たちはプラットフォームで利用可能な 2つのレンダリングエンジン RealityKitとStormに 改良を加えました どちらもUSDとMaterialXに対応し 様々な制作ニーズを満たします RealityKitはパワフルな リアルタイムエンジンで 驚くような空間体験を作り出せます
visionOSや携帯電話のQuickLook MacのReality Composer Pro などのアプリに使われています 皆さんのアプリケーションで RealityKitを使用すると このプラットフォーム独自の 機能を活用できます
StormはPixarのリアルタイムレンダラで OpenUSDに含まれています DaVinci Resolveのようなコンテンツ 作成アプリでの使用が一般的で macOSでは そのようなワークフローを ターゲットとするプロフェッショナルに 使い慣れた便利な体験を提供するため プレビューで利用できるようにしています
RealityKitは今年USDとMaterialXの 素晴らしい変更を予定しています 昨年私たちはVision Proと visionOSを発表し 美しいコンテンツを実現するRealityKitの 新機能を数多く紹介しました これにはShaderGraphのMaterialX シェーダのサポートも含まれます これはReality Composer Pro内の シェーダ作成システムです
私たちは他のプラットフォームにも 同じ機能を提供する予定で RealityKitを使うと visionOS iOS iPadOS macOSでも 同じ素晴らしいビジュアルが 得られるようになります
ShaderGraphはシェーダを 設計する素晴らしいツールです 楽しく速く実験でき コーディングも必要ありません 特注ノードも用意してあり クリエイターは プラットフォームを最大限に活用できます 多くがオンラインで 利用可能で ご利用のコンテンツ作成 アプリに取り入れることで ワークフローを合理化できます ノードはアプリによって多少 機能が異なる場合がありますが それはアプリごとに独自の レンダリング選択と機能があるためです ノードの定義と各ノードの概要は ShaderGraphの ドキュメントをご覧ください リンクはセッションの説明欄にあります 次にUSDの機能アップデートを紹介します RealityKitのUSDに ブレンドシェイプと サブディビジョンサーフェスの サポートを追加し アニ文字のような表情豊かなキャラクターを 作成できるようになりました ブレンドシェイプを使うと キャラクターの笑顔やしかめっ面など 様々な表情で感情を表現できます サブディビジョンサーフェスでは アセットのポリゴン数を抑えながら 実行時には驚くほど滑らかな オブジェクトを作成できます これらの機能の詳細やパフォーマンスに 関する考慮事項については デベロッパドキュメントをご覧ください リンクはセッションメモの中にあります USDではバリアントと呼ばれる機能を使い 色や形などオブジェクトの 複数の表現をサポート することが可能です 惑星の様々なバリアントを 選べるのがわかります クイックルックではバリアントを インタラクティブに切り替えられます バリアントはUSDシーンの デフォルトプリムに宣言してください RealityKit APIは USDファイルをロードするときに バリアントを指定する 機能もサポートしています 詳しくはNaveenのセッション「What's new QuickLook for visionOS」をご覧ください
Macは常にクリエイターにとって 素晴らしいプラットフォームであり USDを使って3Dでも 同様のことを実現しています 今年3Dコンテンツを扱うためのツールが さらに充実し クリエイティブな作業により多くの時間を 確保できるようになります プレビューはシンプルで強力な システム提供のビューアと エディタで USDを含むmacOS上の 様々なメディアタイプに対応します プレビューで3Dモデルの サイズや向きをチェックし 修正するのがより簡単になりました デジタルドールハウス内に収まるように アセットのサイズを縮小したい場合は プレビューの新しいサイズ調整ツールで 調整できます 3Dエディタを起動することなく また学ぶ必要もありません 例えば オンラインで共有する際に ダウンロードを速くするために ファイルサイズを 小さくしたい場合もあります プレビューにはより小さく圧縮された テクスチャでエクスポートする オプションもあります
照明はアセットを評価する際に重要です そこでStormレンダラで使用される ライティングも更新し RealityKitに近いものにしました Stormは多数のShaderGraphノードを含む MaterialXにも対応します StormへのライティングとMaterialXの 更新でAppleのプラットフォームと アプリ全体で アセットにより一貫した 見た目と操作性が提供されます 各レンダラは本質的に様々な ユースケースを対象としているため 画像のレンダリング方法や サポートされるノードに違いがある 可能性があることに注意してください プロジェクトファイルをナビゲートする Finderも改良されています ショートカットアプリで利用できる 新しいアクション 「USDZに変換」を使えばファイルの 右クリックだけでUSDZに変換できます
アーカイブユーティリティも右クリックで USDZを抽出できるようになりました Finderはレンダリング済みアセット プレビューサムネールを読み込めます これはレンダリングに時間がかかるような 大きなファイルを含むディレクトリを 素早くブラウズしたい場合や カスタムプレビューサムネイルが必要な ファイルに便利です これによりFinderの ブラウジングが早くなります 一般にFinderはフォルダ管理を改善し システムの性能に影響を与えずに大規模な USDシーンのプレビューを レンダリングします また下位レベルのシステムライブラリや ツールもアップグレードし テクニカルクリエイターに より多くの機能を提供します
英語圏外のクリエイターはプリムに Unicodeの名前を使えるようになりました NVIDIAとPixarによるOpenUSDの アップグレードのおかげです 例えばヒンディー語と中国語の 名前を使用できます これで従来よりも多くの地域でUSDの コンテンツにアクセスできるようになります macOSにコマンドラインツールを加え USDファイルの検査や ワークフローの大規模自動化を行う テクニカルクリエイターにも対応しています USDの利用者におなじみのものと 新しいものとがあります 例えばusdcatはフォーマット間の 変換を行う機能 usdcheckerはファイルを 検証する機能 usdzipはポータブルな USDZパッケージを作成する機能 usdcrushはUSDZファイルを 圧縮するツールをそれぞれ提供しています
AppleはUSDやMaterialXのような 強力なテクノロジーをベースに構築することが 優れた3Dコンテンツを制作するための 基本だと考えています
映画業界もOpenUSDを高く評価しています PixarとOpenUSDチームが アカデミー科学技術賞の技術成果賞を 受賞したことを祝福します このことはUSDが 3Dコンテンツ生成の基盤技術であることを さらに強調しています Pixar Adobe Autodesk NVIDIAといった パートナーとともに Alliance for OpenUSDを 設立できたことを嬉しく思います Alliance for OpenUSDの元に 開発努力を結集させることで USDが多様なユースケースに 対応できるようになります 昨年8月の発足以来 Allianceは5倍の成長を遂げ ゲーム eコマース Webテクノロジーなど 様々な分野の 業界リーダーが参加しています さらにAOUSDは USDのコアの公式仕様の策定を 順調に進めており 将来も存続するテクノロジーとなることを 確実にしています 詳しくはaousd.orgを確認し 無料のフォーラムにご参加ください
私たちはオープンソースの エコシステムに貢献することが 自社のプラットフォームを超え業界全体の 発展につながると固く信じています 私たちのチームは引き続き 多くのプロジェクトに大きく貢献します OpenUSD MaterialX Blender MayaのUSDプラグインなどです 今後も最新情報を確認し 新しい機能の登場や 互換性と性能の向上にご注目ください USDとMaterialXは ひとりのデベロッパによる空間体験から 大ヒット長編映画まであらゆるものを 作成するための基盤を提供します こうした基盤を ワークフローで使い始める前に これらのセッションの視聴をお勧めします
皆さんの創作活動を応援できることを 嬉しく思います 今後の作品を楽しみにしています
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