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対象機能のプロビジョニング
管理対象機能はXcode 15以降で直接有効にすることができるようになりました。これらの機能は1つまたは複数のエンタイトルメントを持ち、Xcodeの「Signing & Capabilities(署名と機能)」タブで利用できます。機能が有効になると、そのアプリIDの新しいプロビジョニングプロファイルには、関連付けられているエンタイトルメントが自動的に含められます。
次の点にご注意ください。
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この新しいワークフローにより、CarPlayやマルチキャストネットワーキングといった機能で自動署名とXcode Cloudワークフローがデフォルトで利用できます。
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管理対象機能を利用するには、Appleからの承認が必要です。承認されると、Certificates, Identifiers & Profiles(証明書、ID、プロファイル)へのアクセス権を持つプログラムメンバーがXcodeターゲットに機能を追加できるようになります。
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場合によっては、エンタイトルメントを割り当てられるのが開発やAd Hocなど一部の配信オプションに限定される場合もあります。これは、「Certificates, Identifiers & Profiles(証明書、ID、プロファイル)」の「Edit your App ID configuration(アプリIDの設定を編集)」セクションで確認できます。
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多くの機能とエンタイトルメントは明示的なアプリID(Explicit App ID)を必要としており、App Clipには対応していません。
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すべての管理対象機能をXcodeで有効にすることができますが、一部の管理対象機能についてはエンタイトルメントファイルを正しい値で手動更新することが求められます。
次回の継続的インテグレーションテストで、Xcode CloudにはアプリIDの最新の設定内容が反映され、有効にした追加機能はプロビジョニングプロファイルに自動的に含められます。これにより、CarPlayやマルチキャストネットワーキングといった機能で自動署名を利用できるようになります。
Xcode 15以降での対象機能のプロビジョニング
Xcode 15以降では、アプリIDに対して割り当てた機能が自動署名に対応するようにXcodeを設定できます。
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Xcode 15以降で、「Signing & Capabilities(署名と機能)」タブをクリックします。
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XcodeターゲットでXcodeの自動署名を有効にします。
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「Capability(機能)」タブをクリックし、アプリIDに対して有効にする管理対象機能をダブルクリックします。有効になったエンタイトルメントのキーと値のペアが、Xcodeによってアプリのエンタイトルメントファイルに含められます。新しいプロビジョニングプロファイルも、Xcodeによって新しいエンタイトルメントで自動的に作成されます。
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デバイスでアプリをビルドします。
管理対象機能を持つプロビジョニングプロファイルの作成 - Xcode手動プロビジョニング
管理対象機能は、「Certificates, Identifiers & Profiles(証明書、ID、プロファイル)」で有効にされた公開機能と同じように動作します。管理対象機能を有効にした状態でアプリIDの設定を更新すると、そのエンタイトルメントは該当するプロビジョニングプロファイルに自動的に含められます。プロビジョニングプロファイルの作成中に、メニューでエンタイトルメントグループを選択する必要はありません。過去に管理対象機能が割り当てられていた場合は、プロファイルの作成中にエンタイトルメントグループを選択できる場合があります。
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「Certificates, Identifiers & Profiles(証明書、ID、プロファイル)」で、サイドバーにある「Profiles(プロファイル)」をクリックし、左上にある追加ボタン(+)をクリックします。
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生成するプロファイルの種類を選択し、「Continue(続ける)」をクリックします。
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プロファイルタイプを選択し、管理対象のエンタイトルメントを必要とするプロジェクトのアプリIDを選択して「Continue(続ける)」をクリックします。
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開発マシンの証明書を選択し、「Continue(続ける)」をクリックします。
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このプロファイルに含めるデバイスを選択して、「Continue(続ける)」をクリックします。
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プロビジョニングプロファイルに名前を付ける前に、管理対象のエンタイトルメントを選択するように求められることがあります。アプリIDの編集時に必要な機能をすでに有効にしている場合は、この手順をスキップしてかまいません。
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正しいテンプレートを選択したことを確認し、「Continue(続ける)」をクリックします。
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プロビジョニングプロファイルに名前を付け、「Generate(生成)」をクリックします。
プロビジョニングプロファイルに管理対象機能が含まれていることの確認 - Xcode手動プロビジョニング
アプリIDの設定を更新し、プロビジョニングプロファイルを作成すると、新しい機能が自動的に含まれます。
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「Certificates, Identifiers & Profiles(証明書、ID、プロファイル)」で、サイドバーにある「Profiles(プロファイル)」をクリックします。
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管理対象機能を有効にしたアプリに関連付けられているプロビジョニングプロファイルを選択します。
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プロビジョニングプロファイルが無効な場合は、「Edit(編集)」をクリックして変更を保存し、設定を更新します。
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「Enabled Capabilities(有効にした機能)」セクションを表示して、アプリIDに対して管理対象機能が有効になっていることを確認します。また、Xcode上でプロビジョニングプロファイルを確認するには、プロビジョニングプロファイルのQuickLook機能を使用するか、「Terminal(ターミナル)」で
command security cms -D -i <path to provisioining profile>
を使用することでも表示できます。
追加のエンタイトルメントの機能への移行
Apple Developer Webサイトでのプロビジョニングプロファイルの作成中に、追加のエンタイトルメントが表示されます。プロファイルを作成するたびに、割り当てられたリストから追加のエンタイトルメントを選択する必要があります。追加のエンタイトルメントは、アプリIDで有効にできる機能として再割り当てする必要がある場合があります。アプリIDで機能を有効にすると、Xcode Cloudのようなクラウド管理対象の証明書を持つアプリのプロビジョニングと署名がサポートされます。「Certificates, Identifiers & Profiles(証明書、ID、プロファイル)」にアクセスしてアプリIDを選択し、「Additional Capabilities(追加機能)」タブをクリックして、移行する必要がある追加のエンタイトルメントがあるかどうかを確認してください。
以前に割り当てたエンタイトルメントが表示されない場合は、追加のエンタイトルメントの移行をリクエストしてください。
必要な役割:Account Holder